わいんの日記

まあなんとかやってますよ

今週読んだ本とか

書くだけ(アウトプット)じゃなくて読むのも(インプット)大事だと気づいたので、最近は本を図書館で借りたり、書店で買ったりする機会が増えました。

 

西尾維新さんは年間で150冊の本を読み上げるそうです。とても真似できるとは思えませんが、自分もやっぱりある程度はちゃんと読むべきだな、と思いながら、色んなサイトや周りの人に聞いたりしながら本を読み漁っています。

 

 

で、せっかく読んだのだから感想を書きたいなーと。あとで見返したときになんとなくどんな本だったか思い出せますからね。

 

  • 1冊目


三秋縋さんのデビュー作です。全体的に主人公から読者に語りかけるような文体で、すごく読みやすかったです。
普通のタイムリープものと違って、あくまで過去改変を"しない"ことに重きを置いているのが印象的でした。
それでも徐々にずれていって、思ったようにいかなくて……まさにバタフライエフェクトです。
卑屈になった主人公が、徐々に立ち直って、幸せになって……そんな切ないお話でした。
実はラストの展開は途中でオチがある程度読めてしまったのですが、それでもやっぱり綺麗に、美しい感じですっと自分の中に入ってきました。
なんでもないふたりが出会って、いっしょに成長していって、暮らして、って、もうそれだけで自分の中では美しいことで、ひとつのドラマなんだなあと考えさせられました。

人生をやり直したい、と思う事は自分も何度もありましたけど、確かに実際に過去に戻ってしまうと、この主人公と同じようにしてしまうのかな、と。
自分の人生に満足しているというよりかは、今、この瞬間に関わりを持っている人達が自分を忘れてしまうのが怖いから、きっと自分も同じ道を歩もうとするかもしれないです。

  • 2冊目
恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)

恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)

 

 

失業中の青年と不登校の少女が出会うお話です。
社会に馴染めないふたりが、ふたりでいることで徐々に心を開いていって、恋をして――
"虫"の描写が多いので、最初はちょっと読むのをためらったのですが、いざ読み始めたらページをめくるのが止まりませんでした。
フタゴムシという寄生虫の表現がすさまじく尊かったです。
幼虫の時に出会った相手と一体となって一生涯を送る。というだけでも美しいのに、彼らを無理矢理に引き離すとお互いの生殖器官が破壊されて本当に死んでしまう。というなんとも切ない感じの生き物で……更にそのフタゴムシが寄生するのが、鯉(恋)だっていうから、もう作り話なんじゃないかってぐらい、尊い生き様です。

下の文は、この作品の中で一番感動した箇所です。
『人は頭だけで恋をするわけではない。目で恋をしたり、耳で恋をしたり、指先で恋をしたりする。それならば、僕が<虫>で恋をしたって、何もおかしくはない。誰にも、文句は言わせない。』

冷め切ったふたりが、恋を知って、いつの間にかそれに夢中になって。という展開が大好きな自分にはぶっ刺さりました。
セカイ系とはちょっと違うけれど、好きな相手さえいれば他に何もいらない、みたいなお話、大好きです。(今回のお話は元々何も持っていなかった主人公達が愛を手に入れた、っていう感じなのかも)

アニメ化の噂もあるみたいです、本当かどうかわかりませんが、もしするとなったら楽しみですね。

  •  3冊目
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

 

 

シミュラークルとデータベースの例えが素晴らしかったです。物語の"本質"よりも"表面"、いわゆるキャラ付けとかシチュエーションとか、そういうのを消費する時代になったんだなあ、と。
言われてみればなるほど、と思う内容が多かったです。オタクの歴史についても、かなり興味深い内容でした。
二次創作についての考えがいい方向に変わりました。あくまで作る側としての心理的なもので、本質的な、著作権に対するものではないですが…。
でも、それについては本当に読んでよかったと思います。

  •  4冊目
私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

 

とにかく、文面が優しかったです。
"自分"というものが、"個人"ではなく、"分人"という、たくさんの自分から成るという考えを、自分の経験を踏まえて、それを例にしながらなぞるように説明していく感じがすごく読みやすかったです。
人間関係に悩む人へ、と書いてありますが、アイデンティティについて悩める人でもぜひ読んでほしい一冊です。
『自分を好きになるには、誰かといる自分を想像しなさい』という一文が、自分の中ではすごく刺さりました。
自分を"個人"としてではなく、たくさんの"分人"として見ることで、始めてできる考え方だと思います。
確かに、友人といるときの自分、何か文章を書いているときの自分は好きだなあ、と改めて自覚できました。

 

  • 5冊目
勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

 

前から気になってたウメちゃんの自伝、ようやく読みました。
とにっかくすごかった……! そりゃあ、あんだけ勝つよなと。納得させられました。
ウメちゃんの考え、強さが文章からものすごく伝わってきて、自分まで熱い気持ちになりました。

とにかく変化していくっていうこと、少しずつでもいいから、何か変えていくこと。
それがいい方向に行くか、悪い方向に行くのかは、やってみた自分にしか分からない。でも、成長ってそういうこと。
決して無理はしすぎない事、自分の限界をちゃんと見極める事。何も得られない15時間よりも、実りのある3時間を。
評価されたとしても、いつも通りでいること。
優勝した翌日、だからこそゲームセンターに向かう。そこで闘うことで、世界大会優勝者でも負ける、結果なんてなんでもないことだってわかる。

こういうところ、ほんっと見習っていきたいです。ウメちゃんと同じ時代に生まれてよかった、と思わせてくれる一冊でした。
もう一冊の勝負論 ウメハラの流儀 の方も来週辺りに読んでみるつもりです、楽しみだー!

 ◆

 

 

今週は5冊!結構頑張ったんじゃないですかね!

読書感想文みたいに400字も書くつもりはないけどねーー!!と思っていたけれど、意外と越えちゃってるのもありますね……。

400字の短さを改めて思い知りました。文章に慣れてきたのかな、なんだか気づかぬうちに成長しているみたいで嬉しいです。

 

来週も出来るかどうかはわかりませんが、できる限りは続けていけたらいいなー!